環境

健全な資源循環の実現へ

地球温暖化や資源枯渇などの環境問題に取り組み、持続可能な社会を実現することは世界共通の目標となっており、企業はその担い手として、より一層大きな期待を寄せられています。

日本曹達グループは、長い歴史の中で培ってきた水処理技術、資源リサイクル技術、重金属除去技術などを活用して、さまざまな環境ソリューションに取り組んでおり、事業を展開しています。また、持続可能な植物保護に向けて、日本特有の美観を形づくる松林の保護にも貢献しています。

SDGsの目標

目標6 安全な水と
トイレを世界中に
目標11 住み続けられる
まちづくりを
目標12 つくる責任
つかう責任
目標15 陸の豊かさも
守ろう

マテリアリティ

化学(技術力)による健全な資源循環への貢献

  • 01

    水資源供給の安定化

  • 02

    廃棄物による
    環境負荷の低減

KPI

① 貢献した水の量

日本曹達が2021年度に販売した固形塩素剤で処理できる水の量:1,890万t

② 取り組み状況

廃棄物処理の分野で、日本曹達はごみ焼却場の飛灰処理向けに高性能重金属固定剤「ハイジオン」を開発・供給しています。全国のごみ焼却場では年間約3,330万t※のごみが処理されており、焼却に伴って約130万t※の飛灰が出ます。飛灰中に多く含まれる鉛などの重金属は、金属イオンとして溶出すると環境汚染につながるため、不溶化処理が法律で義務づけられています。

「ハイジオン」は、この不溶化処理において優れた重金属固定能力を発揮するとともに、取り扱い時における安全性の高さから20年以上にわたり全国の多くのごみ焼却場で採用され、高い評価を得ています。

  • ※環境省「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和2年度)について(2022年3月29日)」をもとに、算出しています。

マテリアリティ

持続可能な植物保護へ

  • 01

    貴重な松、桜などを害虫から守る

KPI

① 取り組み状況 松林保護への貢献、地域社会への貢献

2021年度の活動実績

  1. 1.森林病虫害シンポジウムの開催(共催:一般財団法人日本緑化センター、後援:林野庁)
    Web形式で森林病虫害シンポジウムを開催し、昨今、深刻な問題となっている桜の害虫(クビアカツヤカミキリ)や「ナラ枯れ」について第一線の研究者が最新の知見を発信しました。
    本シンポジウムには、県市町村担当者や造園業者、および樹木医など全国から約900名が受講しました。
  2. 2. 東京都江東区の小学校にて6年生の児童(約100名)を対象に、松枯れ病の仕組みと防除の取り組みについて、多くの写真を交えながらプレゼンテーションを実施しました。児童らは初めて聞く話に興味深く耳を傾け、将来に向けた森林保護の大切さを感じたように見受けられました。
  3. 3. 沖縄県の離島で松枯れ病が広がっているため、天然記念物のリュウキュウマツを守るべく講師を派遣し、樹幹注入による防除について講習会を実施しました。この取り組みは地元メディアにも取り上げられました。