CSRマネジメントの推進
CSR活動
日本曹達グループのCSR活動には、レスポンシブル・ケア(RC)活動のすべてのコード(活動項目)が含まれています。CSRにおいてISO26000「社会的責任の7原則」を、RCにおいて「倫理的に正しい行動をとる」ことおよび「自主的なリスク低減活動を行う」ことを、すべての活動項目の基本としています。RCの7つのコード(活動項目)とCSRの社会的責任の7つの中核主題(活動項目)には密接な関係があります。当社グループは、これらの活動項目を統合することで8つの活動方針を定めています。
CSR(ISO26000)とRCの関係
CSR推進体制
社長執行役員を委員長とするCSR推進委員会を設置し、RCを含むCSR活動を推進する全社的な最高意思決定機関としています。CSR推進委員会は日本曹達の全取締役、執行役員、事業場長、国内主要グループ会社の役員で構成され、定期的に年2回のCSR推進委員会を開催し、経営層による目標設定、評価、見直しを実施することで継続的改善を図り、PDCAサイクルをスパイラルアップさせます。
以下のグループ会社がCSR推進委員会、部会(環境、安全、品質、人権・労働慣行)、GHG排出量削減WGのメンバーとして加わります。
製造系 | 日曹金属化学(株) ニッソーファイン(株) 新富士化成薬(株) |
---|---|
非製造系 | 日曹商事(株) 三和倉庫(株) 日曹エンジニアリング(株)(株)日曹建設 (株)ニッソーグリーン |
オブザーバー | 日曹南海アグロ(株)(韓国) |
日本曹達グループ製造施設におけるISO認証取得率※
ISO14001 | ISO45001 | ISO9001 | |
---|---|---|---|
日本曹達(単体) | 100% | 100% | 100% |
日本曹達(グループ) | 84.6% | 30.8% | 92.3% |
※2023年3月31日現在。日本曹達単体およびグループ(当社および連結子会社)の製造施設数に占めるISO認証取得施設数の割合。
CSRマネジメントシステム
日本曹達グループのCSR活動を推進するマネジメントシステムは、PDCAサイクルをスパイラルアップさせる仕組みのことをいいます。CSR活動を継続的に改善するために、それぞれの事業場にCSR改善計画の作成(Plan)、計画の実行(Do)、計画と実行の定量評価(Check)、定量評価を踏まえた今後の対応(Act)の実践を求めています。また、活動レベルの妥当性を評価する仕組みとして、グループ全体での監査を実施しています。「企業価値を守るCSR」では、1年でPDCAサイクルが回るように推進しています。年2回、CSR推進部会を開催して、進捗管理を行います。経営層による見直しは、CSR推進委員会として、年2回行います。
RC監査
内部監査
日本曹達の各事業場(工場・研究所)が独自に行っているQMS、EMS、OSHMSなどの内部監査をRC監査と位置づけています。確実に監査が行われているか、監査レベルは妥当かなどを全社横断的に検証・検討するため、各事業場の代表者と本社関係者が年1回、RC監査検証・検討会を開催し、CSR推進委員会でその結果を審議しています。
定期RC監査
日本曹達の監査チームがグループ会社の取り組み状況を定期的(隔年)に監査しています。
外部監査/審査
ISO14001、ISO9001、ISO45001に基づく外部審査のほか、防災専門機関による防災と労働安全を重視した防災診断を各事業場(工場・研究所)および製造系グループ会社が受診し、その診断結果に基づいて継続的に改善を行います。各種法令に基づく官公庁の審査、検査についても適切に受審し、改善点があれば積極的に対応しています。
ステークホルダーであるお客様からの監査も積極的に受け入れ、指摘事項に対して改善を行います。さらに、必要に応じて外部監査を実施します。
特別RC監査
重大な不適合が発生した時など、監査を行う必要が生じた場合に、その内容に適した監査体制で特別監査を実施しています。
監査/審査実施状況
2023年3月期 日本曹達グループ 監査/審査状況(件数)
事業所 | 内部 | 外部 | |
---|---|---|---|
受審 | 実施 | ||
本社 | 9 | 3 | 16 |
二本木工場 | 9 | 15 | 12 |
高岡工場 | 32 | 8 | 10 |
水島工場 | 4 | 5 | 3 |
千葉工場 | 9 | 7 | 4 |
小田原研究所 | 1 | 2 | 0 |
日曹金属化学(グループ) | 13 | 69 | 0 |
ニッソーファイン(グループ) | 17 | 18 | 0 |
新富士化成薬(グループ) | 3 | 7 | 0 |
合計 | 97 | 134 | 45 |